“ガルフショア”および“アフターグロウ”が登場
2025年04月22日
ドクサ サブ 250T GMTから限定モデル、
フロリダ州ネイプルズの時計店、エクスクイジト タイムピーシーズ(Exquisite Timepieces)とのコラボレーションによって、発売されたばかりのサブ 250T GMTにフロリダをテーマにしたふたつの新色が加わった。
ジェームズ・ステイシーと長く一緒にいると、自然とドクサのファンになってしまうものだ。正直に言うと自分は以前からサブ300 カーボンに特別な思い入れがあり、とくに全面夜光ダイヤルを備えた“ホワイトパール”が好きだった。そんななか、今月初めにジュネーブでドクサの今後の新作をいくつか事前に見せてもらう機会があり、とりわけ発売されたばかりのサブ 250T GMTに加わった2本の新作に目を引かれた。それが、フロリダはネイプルズの時計店、エクスクイジト タイムピーシーズ(Exquisite Timepieces)のために製作された限定カラー“ガルフショア”と“アフターグロウ”である。
初回の9色展開から1ヵ月も経たずに限定モデルが登場するというのは、なかなか興味深い現象だ。しかしこれらのカラーはレギュラーラインとは明らかに趣が異なり、各色50本という非常に限られた製造数にも頷ける。どちらのカラーもフロリダ西岸のガルフコーストに着想を得ており、その海の色合いや夕焼けの美しさがデザインに巧みに落とし込まれている。
Doxa Gulfshore Sub 250T
Dive Clasp
Case Side
これらはあくまで新色の展開に過ぎないため、それ以外の仕様はレギュラーラインのサブ 250T GMTと変わらない。クッション型のステンレススティールケースは直径40mm、厚さ10.85mm、ラグ・トゥ・ラグの長さは42.9mmとコンパクトだ。見た目には存在感があるケースだが、ラグが非常に短いため装着感は良好で、細い手首にもよくなじむ。ガルフショアとアフターグロウには、ステンレススティール製のライスビーズブレスレットが標準装備されており、ラバーストラップはない。また、ボックスにはワンピースタイプのファブリックストラップも同梱されている。モデル名からも推察されるように、このケースは250mの防水性能を備える。
ムーブメントにはセリタ製のSW330-2を搭載。いわゆる“Caller”タイプのGMTムーブメントであり、リューズを1段引くことでローカルタイムではなくGMT針を単独で操作できる設計となっている。この自動巻きムーブメントは約50時間のパワーリザーブと2万8800振動/時の精度を誇る。
Dial Macro
Bracelet beads of rice
Doxa Sub 250T Gulfshore lie flat
この2本の新色は、1970年代のドクサ サブ 200に見られたレディスモデル“コーラルピンク”にオマージュを捧げている点が特徴だ。とくに“ガルフショア”はやや広い層に訴求しそうな1本で、マットなブルーダイヤルにホワイトと、ブランドが“コララインオレンジ”と呼ぶアクセントカラーが組み合わされている。このブルーは現在カタログに掲載されているカリビアンブルーよりも明るめのトーンで、コララインオレンジとの相性も非常によい。見る角度や光によって淡いオレンジに見えたり、コーラルピンクに見えたりするこのトリッキーなカラーは、ダイヤル上でもバランスよく配置されており、逆回転防止ベゼルのインデックスやねじ込み式リューズの刻印に使われているのも粋な演出だ。ほかの250Tのバリエーションと同様、GMT針はスケルトン仕様でフランジの24時間スケールに届くロングサイズとなっている。
ピンクのトーンをさらに強調したのがサブ250T アフターグロウで、こちらはメタリックなサンレイ仕上げのピンクダイヤルを採用している。明るくポジティブな印象の1本で、ホワイトのアクセントがよく映える(コララインオレンジはベゼルとリューズのみに控えめに使われている)。このモデルにメタリックの針を採用したことで、ツールウォッチ然とした雰囲気はやや薄れたが、明るいダイヤルが強い光のもとで飛んでしまうのを防ぐ役割を果たしており、視認性はしっかりと保たれている。正直に言ってしまえば、これは自分にとってちょっと気恥ずかしいけどなぜか引かれてしまうダイバーズウォッチかもしれない。これほど実用的なダイバーズデザインに、これほど鮮やかなピンクを掛け合わせるとは──そんなギャップこそが、なんとも楽しいのだ。
Rehaut of afterglow 250T
Dial Macro of Afterglow
Doxa Afterglow Wristshot
ガルフショアとアフターグロウ、いずれのサブ 250Tも価格は2790ドル(日本円で約40万円)で、それぞれ50本の限定生産となる。付属品としてファブリックストラップが追加されているとはいえ、先日発売されたばかりの標準仕様のサブ 250Tよりも340ドル(日本円で約5万円)高い設定だ。この価格差は、200T(時・分表示のみのモデル)と比べてもすでにプレミアムな位置づけとなっている250Tにおいて、唯一気になる点かもしれない。ただしドクサのファンやエクスクイジト タイムピーシーズの顧客にとっては、彩り豊かで楽しいダイヤルを持つ少数限定モデルという点で、十分に納得できる価格と言えるのではないだろうか。
フロリダ州ネイプルズの時計店、エクスクイジト タイムピーシーズ(Exquisite Timepieces)とのコラボレーションによって、発売されたばかりのサブ 250T GMTにフロリダをテーマにしたふたつの新色が加わった。
ジェームズ・ステイシーと長く一緒にいると、自然とドクサのファンになってしまうものだ。正直に言うと自分は以前からサブ300 カーボンに特別な思い入れがあり、とくに全面夜光ダイヤルを備えた“ホワイトパール”が好きだった。そんななか、今月初めにジュネーブでドクサの今後の新作をいくつか事前に見せてもらう機会があり、とりわけ発売されたばかりのサブ 250T GMTに加わった2本の新作に目を引かれた。それが、フロリダはネイプルズの時計店、エクスクイジト タイムピーシーズ(Exquisite Timepieces)のために製作された限定カラー“ガルフショア”と“アフターグロウ”である。
初回の9色展開から1ヵ月も経たずに限定モデルが登場するというのは、なかなか興味深い現象だ。しかしこれらのカラーはレギュラーラインとは明らかに趣が異なり、各色50本という非常に限られた製造数にも頷ける。どちらのカラーもフロリダ西岸のガルフコーストに着想を得ており、その海の色合いや夕焼けの美しさがデザインに巧みに落とし込まれている。
Doxa Gulfshore Sub 250T
Dive Clasp
Case Side
これらはあくまで新色の展開に過ぎないため、それ以外の仕様はレギュラーラインのサブ 250T GMTと変わらない。クッション型のステンレススティールケースは直径40mm、厚さ10.85mm、ラグ・トゥ・ラグの長さは42.9mmとコンパクトだ。見た目には存在感があるケースだが、ラグが非常に短いため装着感は良好で、細い手首にもよくなじむ。ガルフショアとアフターグロウには、ステンレススティール製のライスビーズブレスレットが標準装備されており、ラバーストラップはない。また、ボックスにはワンピースタイプのファブリックストラップも同梱されている。モデル名からも推察されるように、このケースは250mの防水性能を備える。
ムーブメントにはセリタ製のSW330-2を搭載。いわゆる“Caller”タイプのGMTムーブメントであり、リューズを1段引くことでローカルタイムではなくGMT針を単独で操作できる設計となっている。この自動巻きムーブメントは約50時間のパワーリザーブと2万8800振動/時の精度を誇る。
Dial Macro
Bracelet beads of rice
Doxa Sub 250T Gulfshore lie flat
この2本の新色は、1970年代のドクサ サブ 200に見られたレディスモデル“コーラルピンク”にオマージュを捧げている点が特徴だ。とくに“ガルフショア”はやや広い層に訴求しそうな1本で、マットなブルーダイヤルにホワイトと、ブランドが“コララインオレンジ”と呼ぶアクセントカラーが組み合わされている。このブルーは現在カタログに掲載されているカリビアンブルーよりも明るめのトーンで、コララインオレンジとの相性も非常によい。見る角度や光によって淡いオレンジに見えたり、コーラルピンクに見えたりするこのトリッキーなカラーは、ダイヤル上でもバランスよく配置されており、逆回転防止ベゼルのインデックスやねじ込み式リューズの刻印に使われているのも粋な演出だ。ほかの250Tのバリエーションと同様、GMT針はスケルトン仕様でフランジの24時間スケールに届くロングサイズとなっている。
ピンクのトーンをさらに強調したのがサブ250T アフターグロウで、こちらはメタリックなサンレイ仕上げのピンクダイヤルを採用している。明るくポジティブな印象の1本で、ホワイトのアクセントがよく映える(コララインオレンジはベゼルとリューズのみに控えめに使われている)。このモデルにメタリックの針を採用したことで、ツールウォッチ然とした雰囲気はやや薄れたが、明るいダイヤルが強い光のもとで飛んでしまうのを防ぐ役割を果たしており、視認性はしっかりと保たれている。正直に言ってしまえば、これは自分にとってちょっと気恥ずかしいけどなぜか引かれてしまうダイバーズウォッチかもしれない。これほど実用的なダイバーズデザインに、これほど鮮やかなピンクを掛け合わせるとは──そんなギャップこそが、なんとも楽しいのだ。
Rehaut of afterglow 250T
Dial Macro of Afterglow
Doxa Afterglow Wristshot
ガルフショアとアフターグロウ、いずれのサブ 250Tも価格は2790ドル(日本円で約40万円)で、それぞれ50本の限定生産となる。付属品としてファブリックストラップが追加されているとはいえ、先日発売されたばかりの標準仕様のサブ 250Tよりも340ドル(日本円で約5万円)高い設定だ。この価格差は、200T(時・分表示のみのモデル)と比べてもすでにプレミアムな位置づけとなっている250Tにおいて、唯一気になる点かもしれない。ただしドクサのファンやエクスクイジト タイムピーシーズの顧客にとっては、彩り豊かで楽しいダイヤルを持つ少数限定モデルという点で、十分に納得できる価格と言えるのではないだろうか。
Posted by iraniabeja at
10:40
│Comments(0)